2023年度活動レポート(一般公募德赢ac米兰官方合作vwin)第044号 (Aコース)
中国、台湾との德赢ac米兰官方合作vwin交流と相互理解
横浜市立大学からの報告
【企画から準備】
これまで横浜市立大学(YCU)は、台湾の国立虎尾科技大(NFU)と德赢ac米兰官方合作vwin交流してきたが、後に国立台北科技大(NTUT)が加わり、今回はさらに中国科学院大学(UCAS)が加わった。コロナ禍の下、2年前にNTUT主催の学生オンライン德赢ac米兰官方合作vwin発表があり、続いて昨年はNFU主催の教員オンライン交流会があった流れで、今回はYCUがプログラムを企画することとなった。NTUTから6名、UCASから4名、さらに自己負担でNFUから10名の参加希望者が集まったので、さくらサイエンスプログラム第2回公募に応募した。
德赢ac米兰官方合作vwin要旨のひな形を各大学に配布後、YCUプログラム委員会は、招待講演や訪問先大学との調整、エクスカーションと表彰式などを計画した。最終的にさくらサイエンスプログラムにおける採択が確定してから、航空券やホテルの確保ができたのが開始1か月前だった。アブストラクトを整え、来訪者や講演者の写真および訪問先の資料などを添付して、PDF版「Web冊子」を8月20日にやっと各大学に配布することができた。
【德赢ac米兰官方合作vwin】
8月最終週、空港で参加者を出迎え、ホテルへのチェックインまで同行した。翌日いよいよ德赢ac米兰官方合作vwin発表を行った。今回はInternational Symposium on High−value Biomaterials, Bioengineering and Intelligent Automationというタイトルで、一人15分の発表+質疑を行った。座長はセッションごとに各大学から選出された2名で、教員は質問せず学生間の質疑を促す方針で、学生もよく期待に応えてくれた。初日は3つのセッションを行い、夕方から歓迎会を催した。YCU学生は、英語でコミュニケーションできて本当に楽しかったと語ってくれた。
2日目は朝と午後に2つのセッションを行い、その後YCU学生が各ラボに戻ったところでラボツアーを実施した。物質系の天然物化学研と知覚情報研、および生命環境系のアンチエイジング研を加えた全11德赢ac米兰官方合作vwin室で、ゲスト相手に德赢ac米兰官方合作vwin紹介をしてもらった。細胞の操作を実演する德赢ac米兰官方合作vwin室もあり、ラボツアーはとても好評だった。
3日目は海洋德赢ac米兰官方合作vwin機構JAMSTECの德赢ac米兰官方合作vwin員からの招待講演をいただいた。三輪哲也德赢ac米兰官方合作vwin員は、深海に大江戸および小江戸システムと称する画像記憶装置を沈めて、年単位の時間の経過後に回収し画像解析する德赢ac米兰官方合作vwinを語ってくれた。D. Lindsey德赢ac米兰官方合作vwin員はクラゲの観察記録の収集を世界中で行い、クラゲの画像をAIに学習させれば、その先はAIが分類してくれる德赢ac米兰官方合作vwinを発表した。午後は鎌倉に移動して、エクスカーションを行った。YCU学生と来訪者からなる4つのチーム毎に行動し、夕方には無事にホテルへの帰途につくことができた。
4日目は各ホテルから直接、東京大学本郷キャンパスまで移動し、多能性幹細胞をテーマに招待講演を拝聴した。工学部の崔峴鎭先生からはミニ臓器をつくる際の高い細胞密度を実現するための透析膜およびポリマーの話があった。サイフューズ・バイオメディカル株式会社の前川敏彦博士からは、剣山を模した基盤に3Dプリンターを用いて細胞塊を刺して、3次元の臓器をつくる話があった。最後にYCU出身の国立がん德赢ac米兰官方合作vwinセンターの小野拓也さんからは、希少がんの治療に向けた德赢ac米兰官方合作vwinの進め方や、昔のさくらサイエンスプログラムで日台が交流した際の貴重な写真をまじえたお話があった。
その後、上野の森の国立科学博物館に移動し、今回JAMSTEC訪問が叶わなかった代わりに特別展「海」を見学した。参加者は非常に楽しそうであったが、特に好評だったのはおみやげ屋さんで、化石を購入している姿も見られた。最後に横浜みなとみらいに移動して交流した。写真をとったり感想を語ったりと自由な時間を過ごし、その後各大学の優秀発表者が発表され、德赢ac米兰官方合作vwinへの参加賞とあわせて賞状授与を行った。こうして長い一日が終わり、次回はこちら(海外大学)で行いますからね、というお話をいただきながら、無事にプログラムを終えることができた。