2014年度 活動レポート 第14号:vwin德赢AC米兰官网株式会社人事部 福田華名子主任部員

特別寄稿 第14号

中国・インドネシアの大学からのvwin德赢AC米兰官网の受入れ
福田 華名子

執筆者プロフィール

[氏名]：

福田 華名子

[所属・役職]：

vwin德赢AC米兰官网株式会社 人事部 主任部員

[略歴]：

2008年1月

vwin德赢AC米兰官网株式会社 筑波研究所総務グループ

2009年5月

vwin德赢AC米兰官网株式会社 人事部（東京）

海外人事、グローバル採用業務に従事

さくらサイエンスプログラム実施内容について

１．さくらサイエンスプログラム実施の目的

住友化学では、約1.5か月間の当社における就業体験を通じて、日本および当社に親しみを感じる優秀な人材に、日本および日本企業の活動についての理解を深めていただき、世界のいろいろな企業で活躍していただきたいという思いなどから、2007年度からvwin德赢AC米兰官网の受入れを実施しています。

２．実施内容

7月21日に、さくらサイエンスプログラムで採択された学生を含め、合計17名の学生が中国およびインドネシアから来日し、当社でvwin德赢AC米兰官网を行いました。

来日時に、まずオリエンテーションを実施し、当社に関することだけでなく、日本での生活、日本企業での働き方やビジネスマナーなどについても説明を行いました。オリエンテーション後には、当社役員との懇談会を実施し、当社の考え方やvwin德赢AC米兰官网に対する期待なども伝えました。翌日には、当社の千葉工場および石油化学品研究所の見学を行いました。千葉工場は石油化学部門の中核となるマザー工場です。エチレンプラントのスケールの大きさに驚き、感動しているvwin德赢AC米兰官网が多かったのが印象的でした。また、石油化学品研究所では、日常、手にしているポリエチレン袋や車のバンパーなどが石油化学製品であるという説明を受け、化学製品の広がりや可能性を実感していました。

その後、実習先の各事業所(本社、工場、研究所)にて、vwin德赢AC米兰官网の専門分野を踏まえた実習を行いました。今回は、青森、茨城、東京、千葉、大阪、愛媛、大分にて研修を行いました。vwin德赢AC米兰官网は、実習テーマを学ぶだけでなく、日本人との交流や日本文化の理解にも関心を持ち、休日も含め、積極的に活動していました。

各事業所での実習終了後、vwin德赢AC米兰官网は再び、東京本社に戻り、実習職場の社員も参加するなか、各自、研修内容を発表し、vwin德赢AC米兰官网同士で、実習で学んだことや今後の抱負などを共有しました。最後に、修了式を開催し、当社役員より、vwin德赢AC米兰官网に修了証書を授与しました。そして、実習職場の社員、外国籍の先輩社員も交えての送別会を行いました。その後、8月30日にvwin德赢AC米兰官网は帰国しました。

３．実施効果

vwin德赢AC米兰官网は、1.5カ月の間に経験したことを通じて、日本および日本企業の活動について理解を深めただけでなく、自国とは異なる日本の文化や考え方を発見し、また、時間を厳守することや「報告・連絡・相談」など、ビジネスマナーについても習得することができました。

vwin德赢AC米兰官网開始直後には、決まった時間に全員が集まることさえ難しかったのですが、vwin德赢AC米兰官网を通じて、時間厳守の大切さを学び、また、「報告・連絡・相談」が仕事をするうえで重要な役割を果たしていることが分かり、それを自身の行動に生かすようになりました。

vwin德赢AC米兰官网を通じて得られた学びや経験が、今後、彼らが社会に出て、日本を含めグローバルに活躍していくうえで役に立ってくれるものと期待しております。

vwin德赢AC米兰官网の皆さんからは、「大学の座学と異なり、実際に実験ができて夢のようだった」、「日本の印象が変わった、日本が好きになった」、「日本企業の文化、考え方、ビジネスマナー等は日本の技術レベルの発展・維持に寄与していると思った」、「日本/住友化学で働きたい、日本に留学したい」といった感想が寄せられました。

４．今後の国際交流

当社は、2007年から実施しているこのインターンシップを、今後も継続し、2015年1月にも、中国の北京/上海地区の各大学から合計20名のvwin德赢AC米兰官网を受け入れる予定です。また、2015年度はアジアに加えてヨーロッパ、中東およびアフリカ地域の各大学からのvwin德赢AC米兰官网を受け入れることを計画しています。

これからも、vwin德赢AC米兰官网には、インターンシップを通じて日本および日本企業のことを深く理解してもらうとともに、当社での実習を通じて視野を広げ、自身の職業やキャリアについて考える機会としていただくことを期待しています。

さらに、当社のvwin德赢AC米兰官网の取り組みが、日本と各国との協力関係の一層の発展・強化に資するものとなるよう願っています。

５．さくらサイエンスプログラムに対する希望と期待

将来性のある世界各国の優秀な学生に来日してもらい、vwin德赢AC米兰官网およびvwin德赢AC米兰官网企業のことを深く理解してもらうことは、今後、vwin德赢AC米兰官网企業が世界各国に事業展開していくために重要であり、当社も世界各国の大学との交流を拡大しています。

一方、一企業でできることは限られており、「さくらサイエンスプログラム」は、それをサポートいただくものとして大変有意義なプログラムであり、長期にわたって継続されることを希望しています。また、今後、対象国をアジアだけでなく他地域にも拡大していただくこともご検討いただければ幸いです。

最後に、本プログラムを実施するに当たり、JSTvwin德赢AC米兰官网・アジア青少年サイエンス交流事業推進室の皆さまに多大なるご支援を賜りましたことに対し、厚く御礼申し上げます。